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CAE解析エンジニア

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具体的な業務内容
シミュレーションで可能性を広げる
解析のスペシャリスト

CAE解析エンジニアは、コンピューターシミュレーションを活用して、実験では確認が難しい現象を可視化・分析・予測する専門家です。衝突や振動、熱流体などの複雑な現象を解明し、設計段階で課題を特定・改善。最適な製品開発を支える重要な役割を担っています。高度な解析技術を駆使した具体的な業務内容をご紹介します。

開発初期段階での課題分析と改善

CAE解析を活用し、衝突、振動、熱流体といった多様な現象をシミュレーションで再現・可視化します。これにより、実際の実験が難しい試作前の段階から課題を明らかにし、その改善に貢献します。高精度な解析により、開発の初期段階から最も適した解決策を検討し、性能を向上させることができます。

機構解析による動的な挙動の予測・評価

設計した機械システムの動き(変位・速度・加速度)や力を動的に解析し可視化することで、操縦安定性、強度耐久性、快適性向上のための開発をサポートします。FEM(有限要素法)に比べて自由度が桁違いに少ないため、短時間での解析が可能です。設計性能解析と連成して制御系とリンクさせたり、構造解析や熱流体解析と連成することにより、より実現象に近い挙動を再現することができます。

強度・剛性シミュレーション

様々な部品の強度や剛性をFEM(有限要素法)解析で評価します。これにより、部品が受ける負荷に対して十分な耐久性を持つか、使用中に問題となる振動が発生しないかを確認します。解析結果をもとに、最適な材料選定や形状変更を提案し、製品開発を効率的にサポートします。

衝突・安全性能のシミュレーション

車両の衝突現象をシミュレーションで再現し安全性能の評価・検証を行います。衝突実験では確認できない車両の内部構造の変形や各部位の干渉状況、荷重やひずみ、応力といった物理量を分析して、より高い衝突安全車体性能を実現します。また高精度なダミーモデル、内装・拘束装置モデルを組み合わせ、車体変形挙動から乗員が受ける傷害値まで予測可能なCAE技術の開発にも貢献しています。

解析結果を基にした改善提案

解析データを詳細に分析し、製品設計の改善案を具体的に提案します。関連部門やお客さまと密接に連携しながら、製品の品質向上や開発期間の短縮を目指します。CAE解析を通じた提案が、次世代製品の成功を支える基盤となります。

仕事の魅力

CAE解析エンジニアの仕事の魅力や特徴について、実際に現場で活躍している先輩社員にインタビューしました。シミュレーション技術を駆使した業務の具体的な取り組みや、職種ならではのやりがいについてご紹介します。

CAEエンジニア

渡邉 真聖

モビリティエンジニアリング第4事業部
2021年度新卒入社

ドア・フード・トランク・テールゲートなどの蓋物部品の構造解析

Q.CAE解析エンジニアの仕事で、特に重要となるスキルや考え方は?

CAE解析エンジニアに求められるのは、論理的思考力とデータ解析能力です。実現象をシミュレーションで再現し、その結果が実現象を正しく表現しているのかを分析・判断する力が必要です。また関連部門や他チームと連携しながら解析結果を製品開発に活かすため、コミュニケーション力も重要です。技術に対する好奇心と柔軟な発想で、常に最適な解決策を追求する姿勢が求められます。

Q.CAE解析エンジニアの業務で、特に印象に残っているプロジェクトは?

電動車両の車体部品解析に関するプロジェクトです。これまでにない構造のため、解析手法の検討や、解析上の目標値設定など、多くの事を関係者と整合する必要がありました。CAE解析データと実測データを組み合わせ、他のチームと協力しながら様々な課題に取り組み、最適仕様を決定できたときの達成感は別格でした。

Q.CAE解析エンジニアの職種ならではの魅力は?

CAE解析エンジニアの魅力は、実際の試験や計測が困難な現象を計算で再現・可視化して解明し、開発に貢献できる点です。シミュレーションで得られる知見は、設計や関連部門そしてお客さまに新たな視点を提供し、革新的な製品づくりを支えます。また、解析技術の進化に合わせ、自分のスキルもアップデートが必要なため、常に成長を実感できる仕事です。自分の解析結果が製品の品質向上につながるという実感が、日々のやりがいにつながっています。

1日のスケジュール

CAE解析エンジニアの仕事は、シミュレーションを活用した性能評価や設計改善の提案、そして新しい解析手法の導入など、多岐にわたります。解析作業だけでなく、お客さまとの打ち合わせやデータ解析など、関係者と連携しながら進めるのが特徴です。メリハリのある日々の業務を通じて、開発に大きく貢献しています。CAE解析エンジニアの1日のスケジュールをご紹介します。

9:30

出社・メールチェック

出社後、メールで1日の予定や連絡事項を確認し、解析依頼やタスクを整理します。

10:00

モデル準備

解析対象のモデルをCAEツールに取り込み、メッシュ生成や条件設定を行います。

11:30

解析実行

強度、振動、熱流体などのシミュレーションを実行し、データを収集します。

12:30

昼休憩

リフレッシュのため、休憩スペースでランチタイムを過ごします。

13:30

結果の評価と分析

解析結果を確認し、性能や設計の改善点を抽出します。

15:00

関連部門との打ち合わせ

解析結果を共有し、改善案や次の解析の計画について議論します。

17:00

改善検討・タスク整理

業務の効率化のため、得た知見を資料化したり、翌日のタスクを整理します。

18:00

退社

業務を終了し、次の日に備えます。

※勤務時間はフレックスタイム制を採用しているため、状況に応じて調整可能です。

※解析の内容や進行状況により、スケジュールは柔軟に変動します。