横浜市立盲特別支援学校「音で学ぶ」交通安全教室の開催

株式会社オートテクニックジャパン(本社:栃木県芳賀郡、代表取締役社長:水上聡、以下:ATJ)は、横浜市立盲特別支援学校(所在地:神奈川県横浜市)に対して、自動車が電動化していく社会に対応した、「音で学ぶ」体験型交通安全教室(以下、本教室)を実施しました。本教室は2023年から栃木県立盲学校で実施してまいりましたが、今回は“視覚障害者信号機横断プロジェクト”様(https://www.singo-pj.com/ )の紹介を受け、初の県外活動となりました。
■活動の背景
近年、自動車はハイブリッドカーや電気自動車といった電動化が急速に進んでおり、エンジン音のしない静かな車両が増加しております。そのため自動車には、歩行者に車両の接近を気付かせるように、車両接近通報音(※1)を発生させることが法規で義務付けられています。しかし、目の不自由な方が電気自動車の接近に気付かず事故に遭ってしまうケースも発生しています。また、車両メーカー毎で車両接近通報音の音色も異なることから、音を聞き取るには音を認識する学習の機会が必要です。
ATJでは、車両接近通報音の開発に携わってきたエンジニアの講義と、実際の車両接近通報音の聞き分け学習活動を通じ、視覚障がい者の交通事故遭遇率低減を図るとともにユーザー意見を研究開発に反映させるべく活動を続けていきます。
※1 車両接近通報音:電気自動車などが低速走行時、歩行者に車両の接近を知らせる音響装置(通称 AVAS/エーバス)
■開催概要
開催日 | : | 2025年2月6日(木) |
場 所 | : | 横浜市立盲特別支援学校 |
人 数 | : | 高等部専攻科生徒、教員など14人 |
内 容 | : | 1.講義 |
・電気自動車の基礎情報 | ||
・車両接近通報音の役割と音の視聴 | ||
2.実車両を使った音の視聴 |
■開催風景・結果
事前アンケートでは車両接近通報音の存在を半数が認知されていたものの、作動条件やメーカー毎に音が違うこと等、新たな情報に触れたことで、講義中から意見や質問が交わされる活発な場となりました。
受講者コメント(一部抜粋)
・色々なメーカーの電気自動車の音を聞けて参考になりました。
・実技は実際の音や距離感がわかり、これからの生活に役立つと思いました。
・参加前から音の存在は知っていましたが、バックの際や自動車会社ごとに音が違う事や、音をつけることになった経緯を知る事ができ、とても勉強になりました。
今後は視覚障害者信号機横断プロジェクトと連携し、信号横断に関する講義や体験を組み込み、より効果的な学びの機会を提供してまいります。
■問い合わせ・要望
ATJ技術開発部では「移動の自由」を掲げて交通安全教室のほか、複数のプロジェクトを推進中です。
移動に課題を感じている方、新たな未来を共に創りませんか?
お問い合わせは下記よりお願いいたします
ATJ代表電話:028-677-2671 または Sales@autotechnic.co.jp