SUPER GT 2019 Rd.1 開幕戦岡山
SUPER GT 500クラス
#1 TEAM KUNIMITSU
昨年に引き続き、2019シーズンもTEAM KUNIMISUのメンテナンスをATJが担うことになりました。昨シーズンはシリーズチャンピオンを獲得。ディフェンディングチャンピオンの証であるゼッケン「1」をつけて今シーズンを戦います。
■4月13日(土) 予選日■
公式練習:晴れ 気温10℃ / 路温14℃
全国的に桜も咲いて暖かい陽気になるこの時期ですが、まだ肌寒く感じる気温10℃のなか公式練習がスタートしました。
まずは山本選手がコースイン。車両のチェックを行います。シーズンオフテストよりも車の調子が良くなったと、選手から予選に期待できるコメントも出ました。少ない走行時間の中でバトン選手もハンドルを握り、走行時間後半には1分17秒779のトップタイムを叩き出し、予選へ向けて着実に準備を進めました。
予選Q1:曇り 気温16℃ / 路温25 ℃
公式練習後半には上昇してきていた気温も、予選Q1を行う頃には陽も陰り、気温・路温共に下がってしまいました。そのため、タイヤを暖めるために少し早めにコースイン。Q1を担当するのはジェンソン・バトン選手です。午前中の練習走行時とのコースコンディションに差がありましたが、1分17秒611のタイムでQ1を5番手通過しました。
予選Q2: 気温16℃ / 路温23 ℃
Q2を担当したのは山本尚貴選手です。Q2も同様に、早めのコースインでタイヤを温めます。ウォームアップをすませたチームから続々とアタックを開始します。山本選手は残り2分を切ったところで1分16秒950と、これまでのレコードタイム(1分18秒126)を大幅に書き換え、観客を驚かせます。しかしその後にGT-Rの2台がそれを上回るタイムを出し、Q2は3番手で終えました。
■4月14日(日) 決勝日■
決勝スタート時:雨 気温12℃ / 路温14℃
この日は朝からどんよりとした天気で、決勝前のウォームアップ走行時にはだんだんと雨が降り始め、波乱な展開の開幕戦になることを予期させます。
前日の予選の結果をもって、No.1RAYBRIG NSX-GTは3番手からのスタートです。スタートドライバーは山本選手です。
雨が強いため、セーフティーカー先導による決勝レーススタートとなりました。セーフティーカーがピットへ戻り4周目から実質レースがスタート。そのタイミングで前方のNo.12カルソニックIMPUL GT-Rを捕え、2番手に浮上しました。その後すぐにGT300車両のクラッシュがあり、セーフティーカーが導入されます。
11周目にレースが再開。山本選手がここでさらに前方のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rをパスし、トップを快走します。しかし13周目、GT300車両の多重クラッシュが発生。再びセーフティーカーが導入され、そのまま赤旗中断となり、グリッド上で停車。ほとんどのドライバーは一旦車両から降りて、ピットで待機となりました。
約45分の中断の後、セーフティーカー先導でのレース再開となりました。20周目にレースペースへ戻りますが、雨はさらに強まります。この雨が原因か、後方を走っていたNo.17 KEIHIN NSX-GTがNo.1 RAYBRIG NSX-GTに接触。この接触でNo.1 RAYBRIG NSX-GTはスピンしコース上から外れてしまいます。これを受けて、この日4度目のセーフティーカー導入が行われました。コース外へ出てしまったNo.1 RAYBRIG NSX-GTはなんとかコース上へ復帰。会場モニターにその様子が映されると、観客席から大きな拍手が聞こえてきました。No.1RAYBRIG NSX-GTは1ラップダウンでレースへ復帰。それとほぼ同タイミングでGT300車両がクラッシュ。強い雨も降り止まないことから、再びレースが中断となりました。この時点で周回数は32周ですが、時間としては2時間が経過しています。主催者と各チームの監督が集まり、緊急ミーティングが開かれ、安全を期してやむなくレースを中止するという判断が下されました。
赤旗中断でグリッド上に停止された車両の前にドライバーや監督が整列し、悪天候の中応援し続けてくださったファンの皆さんへご挨拶し、開幕戦が終了しました。
TEAM KUNIMITSUは15番手という悔しい結果で開幕戦を終えましたが、この悔しさを次のレースへのエネルギーに変えて2戦目の富士へしっかりと準備して参ります。