SUPER GT 2018  Rd.8 最終戦もてぎ

SUPER GT 500クラス

#100 TEAM KUNIMITSU

 

SUPER GT 2018  Rd.8 最終戦もてぎレポート

年間8戦あるSUPER GTレースで、今回がいよいよ最終戦。

前回の九州・オートポリスでのレース結果により、シリーズランキングはNo.1 KeePer TOM’S LC500と同ポイントで1位に並びました。次の最終戦で上の順位を獲得した方がチャンピオンというシンプルかつ緊迫した状況になりました。その舞台がATJの地元・栃木県ツインリンクもてぎであり、仲間たちの前でチャンピオン争いができるということで、より一層勝つことへの強い気持ちを胸にレースウィークを迎えることとなりました。

1110() 予選日■

公式練習:晴れ  気温17 / 路温19

前日に降り続いた雨がまだ路面に残っており、午前中の公式練習はウェット宣言が出された状態での走行でした。そのため、車両のバランスチェックが終わると路面が乾くまでピットで待機するという時間もありました。時間の経過とともに、日が射してきて路面が徐々に乾いてきます。路面が乾いてきたところで、走行を再開。NSX勢は各車好タイムを出し、GT500クラス専有走行時間では、No.100 RAYBRIG NSX-GT2位のタイムを出し、好調に練習走行を終えました。

 

予選Q1:晴れ  気温22 / 路温24

午後になると路面は完全に乾き、ドライ路面でQ1を迎えることとなりました。Q1はジェンソン・バトン選手が担当します。今回も各車コースインのタイミングを見計らってピットに待機。Q1時間残り8分を切ったところで、No.100 RAYBRIG NSX-GTがコースインします。3周目にバトン選手が136344を叩き出し、これはもてぎのコースレコード136316に迫るタイムとなり、Q1を見事トップで通過しました。

予選Q2:晴れ  気温21 / 路温24

Q2は山本選手が担当します。残り7分頃各車コースイン。山本選手もコースインします。先にアタックを始めていたNo.8 ARTA NSX-GT135550を叩き出しコースレコードを更新。続いてアタックした山本選手もミスない走りをしましたが、わずか0.189秒及ばずQ22位で通過しました。チャンピオン争いを考えると、ライバルのNo.1 KeePer TOM’S LC500Q26位で終えているので非常に良い結果とも捉えられますが、同じNSXに負けてしまったことで、ピットに戻ってきた山本選手に笑顔はありませんでした。

 

1111() 決勝日■

決勝スタート時:晴れ  気温19 / 路温29

決勝日も、まさに今シーズンを締めくくるにふさわしい晴天に恵まれました。昨日の予選の結果をもって、2番手からのスタートとなります。

スタートドライバーは山本選手です。スタート開始から、前方のNo.8 ARTA NSX-GTを追い抜くべくプッシュしていきます。しかしなかなか差を縮めることができないまま周回を重ねます。18周目、No.8 ARTA NSX-GTがピットインしたことで、コース上でトップとなったNo.100 RAYBRIG NSX-GTはここで極力差をつけるべく激走します。そんな状況下で、チームとドライバーは無線でやりとりしながらピットインのタイミングを狙います。

今回のライバルはNo.8 ARTA NSX-GTでもありますが、チャンピオン争いという点では、No.1 KeePer TOM’S LC500よりも前でチェッカーを受ける事が重要となってきます。相手の動きをみつつ、29周を終えたところでNo.100 RAYBRIG NSX-GTがピットイン。

それに続くようにNo.1 KeePer TOM’S LC500もピットインし、同時のピット作業となりました。

とてつもないプレッシャーのなか、ATJメカニックはミスのないピット作業をこなし、見事No.1 KeePer TOM’S LC500よりも先にコースへ送り出すことができました。

 

ジェンソン・バトン選手に交替したNo.100 RAYBRIG NSX-GT3位、No.1 KeePer TOM’S LC5008番手でコースに復帰しました。しかしそこからNo.1 KeePer TOM’S LC500が猛烈に追い上げ、残り約10周にはその差が1秒にまで迫ってきていました。

それでもバトン選手は冷静にドライブし、No.1 KeePer TOM’S LC500に前を譲ることなく3番手でチェッカーを受けました。これで、No.100 RAYBRIG NSX-GTGT500クラスのシリーズチャンピオンの座を獲得することができました!!

シリーズチャンピオンはTEAM KUNIMITSUにとって初めてのタイトルであり、HONDAにとっても8年ぶりのチャンピオン獲得です。ドライバー、監督、エンジニア、メカニック、マネージャー・・・全員が泣きながら喜びを分かち合い、2018シーズンを最高のかたちで終わることができました。

 

 

今シーズンを振り返ると、初の優勝、そしてシリーズチャンピオンを獲得することができました。これはATJメカニック・エンジニアとして成長した結果であると思います。これからはチャンピオンの座を狙われる立場となります。これまで以上に技術を磨き、今後の活動へ繋げていきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします!!