SUPER GT 2016 Rd.6 鈴鹿

SUPER GT500クラス
#15 Drago Modulo Honda Racing
SUPER GT 2016 Rd.6 鈴鹿レポート
■8月27日(土)予選日■ 入場者数:26,500人
9:20~公式練習
天気:くもり 気温:29℃ 路温:33℃
悔しい思いをしたRd.5富士から3週間が経ちました。今回は鈴鹿サーキットでの1000kmレースとなります。普段のレースが300kmや500kmなので、比べるといかに長い戦いかが分かるかと思います。この鈴鹿サーキットでは、7月に行われた公式テストにおいてベストタイムをマークしていることもあり、強気な姿勢でレースウィークを迎えました。
台風が近づいており天候が心配されていましたが、午前中の公式練習においては曇りでの走行です。すでに車は良い状態なので、決勝へ向けてのタイヤの選択と燃料を積んでのセットアップを入念に行いました。
14:50~ 予選Q1
天気:くもり 気温:33℃ 路温44℃
Q1のドライバーはオリバー選手です。ベストタイムを出せるように、コースインのタイミングを狙います。残り時間7分頃にコースインし、1’47”638というタイムでQ1首位通過を果たすことができました。「ポールポジション獲れるかも。」チームの空気が変わってきました。
15:35~ 予選Q2
Q2ドライバーは武藤選手です。Q1の勢いを引き継ぎQ2に挑みました。残り時間9分頃、各車が動きを見せ、少し遅れて武藤選手もコースインしました。チェッカーに向け続々とタイムが更新されていき、モニターの前で見守るチームの顔にも緊張が走ります。46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-Rがコースレコードを叩きだした瞬間、不安な気持ちがよぎりましたが、武藤選手はそのタイムをさらに上回る1’47”456をマークし、見事ポールポジションを獲得しました。それまで緊張で張りつめていたピットの中では、拍手が沸き起こりました。チーム創設以来、初めてのポールポジション獲得です。これまでの努力が結果として表れたことで、メカニック皆さんの自信にも繋がったと思います。
■8月28日(日)決勝日■ 入場者数:34,000人
12:30~ 決勝
天気:曇り時々雨 気温:27℃ 路温:28℃
鈴鹿1000kmレースは長丁場の為、普段行われる午前中のフリー走行はありません。20分間のウォームアップ走行のみ行い、そのまま決勝が始まります。
昨日の予選の結果から、コース上一番前に我々の車両が並んでいます。
後ろを向くとズラッと他チームの車両が並んでおり、前にはスタートラインと先導車のみの光景は圧巻でした。天候は不安定でスタートギリギリまでタイヤ選択に悩みましたが、朝から降っていた雨も落ち着き、路面も乾き始めていたのでドライタイヤを選択しました。
スタートドライバーは武藤選手です。順調に先頭を走行していましたが38号車ZENT CERUMO RC Fが8番手からもの凄い勢いで順位を上げていき、22周目に首位の座を奪われてしまいました。その後26周目で1回目のPITWORKが行われました。ドライバーがオリバー選手へと交替します。PITWORKは順調に行われたものの、コースへ戻ってからは5~6位を走行していました。56周目に差し掛かり2度目のピットインをしようとドライバーへ指示が出た後すぐに、突然雨が降り始めました。場合によってはウエットタイヤに変更も必要になるので、一度ピットインを見送りました。その3周後、雨は落ち着きドライタイヤでタイヤ交換をすることに決め、改めて2回目のピットインとなりました。
この2回目のPITWORKはこれまでの最速のタイムを出すことができました。左前のタイヤ交換においては初めての3秒台を記録しました。
ドライバーは武藤選手へ交替し、順位を上げるべく攻めていきましたが、80周あたりから車体の不調をドライバーが訴え始めるようになりました。ピットからデータエンジニアが車両データを確認するも改善できず、車をガレージに入れることになり、そのままリタイアとなってしまいました。前日の結果があっただけに、リタイヤとなってしまったことはとてもショックでした。
前回の富士に続き、今回も悔しい結果となってしまいましたが、気持ちを切り替え次へ向けて頑張ります。次戦Rd.7は10月8、9日にThai(海外)でのレースとなります。
引き続き皆様の応援をよろしくお願いします。