SUPER GT 2022 RD.1 岡山

SUPER GT 500クラス

#100 TEAM KUNIMITSU

 

SUPER GT 2022 Rd.1岡山レポート

 

SUPER GT500クラスTEAM KUNIMITSUのメンテナンスを受託して今年で6シーズン目を迎えました。昨シーズンは言葉で表すことの出来ない結末でシーズンを終え、今年3月16日には総監督である高橋国光さんの逝去が重なり、TEAM KUNIMITSUにとってタフな時期を過ごしました。
高橋国光総監督のレースへの想いを忘れず、チャンピオン奪還を目指して戦うという強い意志で今シーズンをスタートさせました。ドライバーは3年目のコンビとなる山本尚貴選手・牧野任祐選手です。ドライバー・エンジニア・メカニックが昨年と変わりないメンバーで戦えるということで、昨年をベースに更にパワーアップできることが大いに期待できます。
STANLEY NSX-GTにマシンが変わって2年目の今シーズン。チーム全員が強い気持ちで開幕戦に臨みました。

 

SGT2022岡山

 

■4月16日(土) 予選日■

公式練習  天候:晴れ 気温13℃ / 路温18℃

前日の設営日は雨が降り続いていましたが、予選日の朝には青空が広がっていました。ドライコンディションでスタートできた公式練習では、牧野選手から走行を始め車のバランスチェックを行っていきました。
決勝で行われるピット作業に向けて、公式練習はATJメカニックとしてもドライバーを含めたピット作業の練習ができる貴重な時間でもあり、ピット作業練習もメニューに組み込み入念に行いました。GT500クラスの専有走行が終わった時点でNo.100 STANLEY NSX-GTは1分18秒308のタイムで6番手でした。

予選Q1 天候:晴れ 気温17℃ / 路温28℃

Q1を担当したのは山本選手です。先に行われたGT300クラスの予選中の赤旗中断の影響で、GT500クラスのQ1は13分遅れの午後2時46分にスタートしました。スタートしてから約2分後にコースイン。山本選手がアタックラップに向けて周回を重ねます。4周目で1分17秒766のタイムを出しましたが、残り時間でさらにタイムを更新し、最終的にNo.100 STANLEY NSX-GTは1分17秒509のタイムでQ1を6番手通過。HONDA勢では唯一、No.100 STANLEY NSX-GTだけがQ1通過となった厳しい予選となりました。

予選Q2 天候:晴れ 気温17℃ / 路温29℃

山本選手からバトンを受け継ぎ、牧野選手がQ2を担当します。牧野選手も2分を過ぎた頃にコースイン。Q1と路気温はほぼ同等のコンディションのなか走行します。牧野選手は4周目に1分17秒573のタイムで2番手に浮上。そこからさらにアタックを続け1分17秒544のタイムをマークするも他車がそれを上回りQ2を3番手で終えました。

 

SGT2022岡山

 

■4月17日(日) 決勝日■

決勝レース 天候:晴れ 気温23℃ / 路温32℃

まさにレース観戦日和の決勝日。午前中にはピットウォークが行われ、コロナ対策としてこれまで出演が叶わなかったドライバーがファンの皆さんの前に顔を見せることができるようになり、少しずつサーキットにもコロナ前のような活気が戻ってきたように感じました。その後行われたオープニングセレモニーでは、監督・ドライバー・メカニックがグランドスタンドに向かって整列し、一気に開幕戦特有の緊張感へと空気が変わりました。

 

昨日の予選結果をもってNo.100 STANLEY NSX-GTは3番手からのスタートとなります。スタートドライバーは牧野選手です。フォーメーションラップ2周を経てレースがスタート。牧野選手は順調にスタートし前方車両を狙いながら走行します。しかしなかなか前に出ることができず、11周目辺りから後方とのバトルを続け、17周目についに先行を許してしまいます。4番手で走行を続け、29周終わりでルーティンのピットワークを実施。アンダーカット作戦を狙いましたが、再びコースに復帰した時には5番手となってしまいました。まだレースは残り50周。山本選手は虎視眈々とチャンスが来るのをうかがいながら走行を続けます。残り20周あたりになると、段々と前方車両との間隔が詰まってきました。そして66周目、ついに前方の車両を仕留めて4番手に浮上します。その直後、他車の接触によりFCY(=フルコースイエロー)が提示。全車80km/hのペースでコース上を周回することになりました。70周目にFCYが解除されたのと同時に、山本選手は前方でバトルしている2台に徐々に近づいていきます。そして72周目。ついに2台の背後に忍び寄り、ヘアピンコーナーで華麗に2台まとめてオーバーテイク!!一気に2番手、表彰台圏内に浮上しました。その後2度目のFCYが提示され、解除後にはトップに2秒弱の差まで追いつくも、82周が経過しNo.100 STANLEY NSX-GTは2番手でチェッカーを受けました。

 

昨年は牧野選手が病気療養で欠場したなかでの開幕戦でしたが、今年は山本選手・牧野選手が揃って開幕戦を戦うことができ、さらには表彰台を獲得することもできました。今年も”強いチームクニミツ”をお見せできるように精一杯頑張ります!! またその中で活躍するATJメンバーにもぜひご期待ください!!

 

SGT2022岡山