SUPER GT 2022 RD.2 富士

SUPER GT 500クラス

#100 TEAM KUNIMITSU

 

SUPER GT 2022 Rd.2富士レポート

 

2戦目の舞台は、静岡県にある富士スピードウェイとなります。例年通りゴールデンウィーク中の開催、さらに今年は久しぶりのコロナによる行動制限がない連休ということで、SUPER GTファンの皆様にとっても現地での観戦を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。今年の第2戦富士はレース距離が450kmということで、前戦(岡山300km)よりも長く、昨年(富士500km)より短いレースフォーマットとなっています。そのためチームによって作戦が多様化し、タフなレースが想定されます。ただ、レースに強いTEAM KUNIMITSUというのは、開幕戦を表彰台獲得で終えられたことで実証済み。今回のレースもチーム全員で戦い抜き上位を目指します。

 

 

■5月3日(火) 予選日■

公式練習  天候:晴れ 気温13℃ / 路温18℃

晴れてはいるものの、日陰と日なたで服装が大きく変わるほど少し肌寒さが残る富士スピードウェイ。午前中の公式練習は牧野選手から走行をスタートし、マシンの調整をおこなっていきました。今回は450kmレースということでピット作業も2回行います。ピット作業でタイムロスをしないためにATJメカニックも入念にピット作業練習を行いました。

 

 

予選Q1 天候:晴れ 気温14℃ / 路温21℃

Q1を担当したのは牧野選手です。午前中からあまり気温も上がらず、開幕戦の予選よりも気温も路温も低い状況でした。そのため、Q1が開始して1分も経たないうちにコースインし、タイヤを温めていきます。6周目に1分26秒746のタイムをマークし牧野選手はQ1を6番手で通過することができました。

予選Q2 天候:晴れ 気温14℃ / 路温19℃

Q2は山本選手が担当します。路温は下がっていく一方なので、山本選手もコースオープンと同時に出走しました。ウォームアップ走行をした後、5周目には1分27秒241、6周目には1分27秒161とタイムを縮めていきますが、さらに速いタイムを刻むマシンが多くSTANLEY NSX-GTは7番手でQ2を終えました。

 

■5月4日(水) 決勝日■

決勝レース 天候:晴れ  気温20℃ / 路温33℃

前日よりも暖かな気候に恵まれた決勝日。決勝前には、高橋国光総監督の追悼セレモニーが行われ、サーキットにいる関係者・来場者全員で「国さん」へ黙祷をささげました。

 

 

昨日の予選結果をもってNo.100 STANLEY NSX-GTは7番手からのスタートとなります。スタートドライバーは山本選手です。フォーメーションラップ2周を経て100周のレースがスタート。山本選手はオープニングラップ直後からオーバーテイク劇を披露し、3周目には4番手まで浮上しました。その後は4番手をキープしたまま周回が続き、TEAM KUNIMITSUは他チームよりも早めに1度目のピットインを実施。26周終わりでピットBOXに入ると、牧野選手へ交代・タイヤも交換しコースへ戻ります。500クラスのピット作業が落ち着いた43周目の頃には7番手を走行していました。ちょうどその頃300クラスの車両がクラッシュし、FCY(=フルコースイエロー)が発動されたものの、クラッシュバリアの修復に時間がかかることからSC(=セーフティカ―)にすぐ変更。その後赤旗中断となってしまいました。ホームストレート上に全車停止し、ドライバーは一度降車します。約25分後にSCカー先導でレースが再開。各車冷えてしまったタイヤを温めながらバトルを再開しますが、牧野選手はマシンのコントロールに苦労しポジションダウン。8番手を走行します。リスタートしてから10分も経たないうちに、500クラスの車両がスロー走行していた300クラス車両を避けようとして姿勢を崩し、ホームストレートのガードレールに激突。すぐさまSCから2度目の赤旗中断となりました。マシンに乗っていたドライバーの大事には至りませんでしたが、コースやガードレールの修復に多くの時間を要しました。赤旗提示から約30分後にリスタートとなりましたが、この時点でレース最大延長時刻まで残り10分となってしまい、SCカー先導のもと3周だけ走行し62周でレースが終了。最後のSCラン中にもトップの2台がペナルティを受けるなど波乱のレースのなか、No.100 STANLEY NSX-GTは5番手でチェッカーとなりました。

 

今回のレースを通して、マシンが無事にチェッカーを受けること、そしてドライバーが自分の足でピットに帰ってきてくれることが当たり前でないということを痛感しました。これからもドライバーの安全を守るため、速いマシンをつくるために努力します。 次戦は、5月28日(土)29日(日)に鈴鹿サーキットで開催されます。引き続き応援をよろしくお願いいたします。